対話AI(ChatGPT)を助手にしたパナソニックコネクトの狙いを考える

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 パナソニックホールディングス(HD)傘下でシステム開発を手掛けるパナソニックコネクトが対話型人工知能(AI)の大規模活用を始めた。日本で働く全社員1万2500人を対象に、資料の下書きなどの業務の「助手」として使えるようにした。社外への情報漏洩を懸念して対話AIの利用を制限する企業もあるが、社員が扱いやすい環境を整えて業務の効率化につなげる。

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パナソニックコネクト、ChatGPT型AIを助手に 社員1.2万人対象 【イブニングスクープ】 - 日本経済新聞

パナソニックホールディングス(HD)傘下でシステム開発を手掛けるパナソニックコネクトが対話型人工知能(AI)の大規模活用を始めた。日本で働く全社員1万2500人を対象に…

 日本国内ではセキュリティー面の懸念もあり、導入を躊躇している企業が多いとの報道もありますが、そんな中でのPanasonic(のグループ会社)さんが導入をリリースした事は大きなインパクトになる可能性はありますね。

ChatGPTを日本企業はどう使う?「禁止」ドコモ、「模索」楽天、「自社開発」LINE…14社調査 | Business Insider Japan

「ChatGPT」を日本企業はどのように活用しているのでしょうか。世界には従業員の使用について警鐘を鳴らす企業もあります。14社にアンケートを取りました。

このリリースの表面的な凄さ

FB等から漏れてくる内部の情報(有償記事から引用できないから辛い)をベースに理解を整理すると以下の3点が肝で

  1. マイクロソフトと組んで社員の質問に答えるAIアシスタントを開発した
  2. パナソニックコネクトの社内ネットワーク内でのみ利用に限定
  3. 利用用途は会社側からモニタリングされている

 単にイケてるChatGPTを社内で利用できるようにしたんだぜ!ではなく、セキュリティー面にも配慮した契約で、データの再利用はさせずに、利便性の高い機能を社員向けに公開した!という点が、ChatGPTの法人内活用を促進する上でのメリットになりそうですね。

法人利用でのChatGPT4の凄さを考える

 Bing Search with ChatGPT4の凄さは、FASTの遺伝子を持つエンタープライズ検索市場でそのGPTの真価を発揮する。

と言うのが当方の考えです。

 最近のエンタープライズ系のサービス群は、『(若い)イケてるエンジニアさんたちが様々なツールを導入する』という風潮のお陰で、情報ソースが発散してしまっていて、メール(Google/Microsoft)、プロジェクト管理(Project/Backlog/Trello/Asana/Notion/Jira/Excel…)、ドキュメント(Onedrive/Sharepoint/あれこれあれこれ…もう病気になりそう)、ソースコード管理(Github/Bitbucket/)、コミュニケーション(Slack/Teams/あれこれあれこれ)と無制限に広がり、昨今の業務の中心は『あの情報ってどこで話したっけ?』という『思い出し工数』が大半です。また、集めてきた情報がそれぞれに矛盾を抱える事から、1つ1つの情報を集約した上で整合性を確認する作業に追われるという現状があり、労働生産性を極端に下げているのが現状だったりします。

 本来、MICROSOFTさんがイビル(悪者)に倒れ切って、全ツールを制覇してくれていれば、この検索地獄からはある程度逃れられそうな気もしますが、(実際、Sharepoint、Exchangeに閉じてくれていればと言う思いはありつつ)、nowでイケてるヤングなエンジニアさん達=アーリーアダプター層の特性である『Microsoft嫌いって言ってる俺様かっけー!』という風潮もあり、このエンタープライズエンドユーザーアプリケーション群が生み出す無謀なデータロケーション爆発は、宇宙と同様な速度で膨張を広げる上にIT部門がガバナンスをきかせようと頑張ると、今度はファイルサーバー運用という、更に検索性を落とした運用と、DXを全力で推進している厚労省様のPDFデータ保存のような反対方向への運動になってしまうために、『エンタープライズアプリケーションが生み出すデータ群は発散する』を前提に検索エンジンを設計する必要が出てくると割り切るしかありません。

 さて、皆様もBing Searchで肌感覚を得ていると思いますが、Bing Searchは検索結果を要約しながら、それぞれのリンクを参照しつつ纏めて表示する機能があります。つまり

 『様々な情報ソースの検索結果を確認して、どれが合っているかを確認して要約する』

事を実行してくれるため、この発散している情報を集めてくる(きちんと連携していればですが)。類似情報纏めて、ほぼ全てが一致していれば同じとして扱う、差分は明示してくれる、点を考慮すると非常に高い利便性を得られます。

 昔は『訴訟があったとき等に備え、社内でのメール等コミュニケーションは、IT部門で一括してログを取得し、監査できるようにする』というITガバナンスの考え方が存在したはずなのですが、どうなっているんだろう?と思うレベルで情報の取得性、ログ監査は劣化してしまっている気がしますが大丈夫なのでしょうか。

パナソニックコネクトさんを考えれば…

 代表者が、樋口 泰行※1さんな訳ですから、法的も何もかにも、カバーされてますよね?ってなる点を報道さんが何も言わないのは、色々あれで、ほんとにあれれ?ってなる気はしますが、

 ChatGPTの業務活用に関しては、パナソニックコネクトさんに相談するのが一番近道かもしれません!のでお気軽にご相談してみてください。Microsoftさんとの契約に関してもアドバイスいただけると思います。
 ※問い合わせボタンを押した後に返事が数年かかっていた昔のパナソニックコネクトさんを思い出しつつ、今ならちゃんとお返事来るかと思います。(担当部署にさえ行きつくことが出来れば…)

CALL2ACTION

 ChatGPTを業務に活用したい!というご相談がありましたら、 法人向け商品・ソリューション・サービス一覧 から問い合わせ窓口を『検索』してお問い合わせください!(ここにチャットGPT入れてください、ほんとw)

法人向け製品・ソリューション - パナソニック ホールディングス

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ChatGPTはGoogle検索を駆逐できるか‐2月の成果

 表面的には、対Googleでコンシューマー領域の検索エンジンシェア逆転(一回も逆転したことはないとは思いますが)も狙いつつだとは思いますが、(Bing自体のSearch Indexが微妙なの事もあり、結局GPT4でも元になる利用対象の文書群がゴミだと纏める力が優秀になってもゴミのままなんですよね。EDGEのシェアを上げるためにまず、数年Googleを標準検索エンジンにするだけでWindows用のブラウザシェアは80%程度に出来るはずなのですが…)

 まもなく3月が終了するので、その時にシェアが変動するのか、Googleさんのシェアが再度伸びるのかは楽しみにしています。

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