AI失業者大量発生前夜!2023年に到来する人工知能による失業の実態を大胆予想!
2015年頃から、仕切りに騒がれていたAI(DX)失業は、当時の『COMPUTERISATION』によって置き換えられる『単純業務』という想定が、GPT-3をはじめとする大規模データを利用した『生成モデル』の登場で、人間が元来得意としていた創造性が必要な領域に食い込んできています。
AI失業は対象範囲を拡大しながら、ますます現実味を帯びてきており、懸念が高まっています。人工知能(AI)技術の急速な進歩に伴い、多くの業界において、近い将来、AIが人間の労働力に取って代わり、人々は仕事を失い、生活苦に陥るのではないかと懸念されています。
技術トレンドとしては、AI技術の発展が進むと、2030年までに現在の、全雇用の最大49%が消滅すると予測されています。
既に様々な領域が侵食されている状態で、少ない労働力で、現在の生産が確保できる便利な時代になりつつある事と等価でもあるため、ここは、割り切って、人口の49%が何もしないで楽しく生きていける王様生活を楽しめる価値観のパラダイムシフトを起こす事が必要なのかもしれません。
※考え方によってですが、現在の半分の労働時間で楽して暮らせるのと等価なので、大騒ぎする必要もないのかなとも考える働きたくないクラスターです。
そもそもAI失業(人工知能失業)って何?
このバズワードの発生は、2013年、英オックスフォード大のカール・B・フレイ博士とマイケル・A・オズボーン准教授が発表した「雇用の未来」=『THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION?』が元凶です。
※最近のコンテンツマーケティングブームの影響もあり、何が発生原因か不明になっているため、あえて発生源を示しています。
※2013年~2017年頃は、少なくても原典記載があったため、まだ理解可能だったバズワードですが、DX時代になると、原典を示さずに、失業する職種は、どれこれ、と論じてる記事が多く発生してしまっているので、事実を歪めてしまっている印象しか持てないですね。
論文の日本語訳もありますので、興味があれば、そちらをご一読下さい。
オズボーン論文の原典はこちら
https://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf?fbclid=IwAR0zUqXaPj4gsH3L2LcgK5YRGx9BujYi4uzFbQNaGBbJyvguxz5IL5m8lqQ
日本語訳文はこちら
https://note.com/astrohiro/n/na0d74a18688c
オズボーン論文では、「アメリカでは10~20年以内に労働人口の47%が機械に代替されるリスクが高い」と具体的な数字を記載して発表されたこともあり、当時「47%」という数値と併せ、「AIに仕事を奪われる」といった報道が過熱し、「AIによる職業消滅論」の関連書籍の発刊も相次ぎました。
癌でもデブでもハゲでも水虫でも、失業でも、本当に人の不安をあおると、本が売れたり、ページビューが伸びるのは、どうにかしたいお話ですが、ある意味仕方ない話なのかもしれませんね。
日本国内ではNRIさんが、2015年12月02日に『日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に』という発表をしてしまったことで、大騒ぎになった感じですね。
どうもこの動き、『独立行政法人・労働政策研究・研修機構』さんからの委託事業の一環っぽい雰囲気もあるようなないような…
これをきっかけに2016年には経産省さんでも今後の雇用政策の実施に向けた現状分析に関する調査研究事業でIoT・ビッグデータ・AI 等が雇用・労働に与える影響に関する研究報告を三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託しているので、そこそこ国家レベルで心配していた事が分かりますね。
総務省様でも、通信白書で似たような調査してますね。
正直、労働をAIや、機械、コンピュータが代替してくれるなら、人間は、日々遊んで暮らせる訳ですから、こんなにうれしい話はないはずなのですが、失業するから大変だ!となっていて色々不思議だった記憶があります。
AI失業とは、『AIが労働力に導入されることによって生じる雇用の喪失を指す言葉である。AIに置き換えられて他の仕事を見つけられない労働者や、AIの生産性向上により仕事が余剰になる労働者などが該当。』として定義させつつ、オズボーン論文の計算では、『COMPUTERISATION』であって、AIじゃないのが肝なのですが、ここは皆さん綺麗に無視されていた様子です。
2017年、余りにもAIに関する勘違いがポエム化したこともあり、AI業界ガチ勢の間では『AIポエム』と呼ばれていたのも良い思い出です。
AIによる失業がもたらす潜在的影響
このリストからも、「決まった作業を行う」という点がAIに仕事を奪われるポイントに見えてきます。
AI失業の脅威は、多くの労働者、特に自動化されやすい単純作業を行う労働者に大きく立ちはだかる。AIがどの産業に最初に影響を与えるかについては多くの憶測があるが、どの労働者グループが代替されるのかについてはあまり確実性がない。
『単純作業の繰り返しをする』
『AIの方が素早くミスなくこなせる』
と考えている事が分かりますね。
機械操作やデスクワーク、会計処理を単純な作業として考えている事もあるのかもしれません。
座ってパソコンの前で作業する事務や現場作業を行う仕事が多く列記されているようですね。
※これって、RPA領域だったり、『エキスパートシステム』の世界のお話では?と思ったそこのあなた!正解です。
NRIの岸浩稔・上級コンサルタントによると、この数字はあくまで、技術的な面から分析した、理論上の最大値。「これから人の仕事がAIに奪われて大変だ、といいたかったわけではなく、少し誤解された面がある」といいます。実際、リポートが実現の年とした2025~35年はもう目の前ですが、そこまで代替が進んでいるようには見えません。
朝日新聞デジタル
連載
未来のデザイン DXは人を幸せにする?
AIが、という主語が、DXに置き換わってPV(ページビュー)獲得合戦をやっているのが分かりますね。
AIによる失業が懸念される理由
AIの失業が懸念される理由はたくさんあります。主な理由の1つは、AIが労働力に導入されることによって職を失った人々は、すでに雇用市場が非常に競争的であるため、次の仕事を見つけるのに苦労することです。すでに失業者であっても仕事を探している人はたくさんいるので、積極的に採用しない企業も少なくありません。つまり、現在AIに代替される分野で働いている人が仮に職を失ったとしても、次の仕事を見つけるのは難しいということです。
単純作業がパソコンに置き換えられる→単純労働者は次の労働市場に移るのが大変→ライダット運動起きたら大変だ!と言う発想が働いたんだろうなと言う印象が強いですね。
第1次産業革命とラッダイト運動
第1次産業革命は技術革新により大量生産の実現やコスト削減、品質の安定等、社会全体としては輝かしい側面を生み出しました。その反面、一部の労働者たちにとって不利益となる影の側面もあり、それに起因した出来事の一つがラッダイト運動(ラダイト運動)です注。
国交省 コラム 第1次産業革命とラッダイト運動
第1次産業革命以前の英国の織物工業地帯では手動の織機が導入されており、多くの労働者が職を得ていました。第1次産業革命により織機の機械化が進み、水力や蒸気機関を動力源とする紡績機が現れ、多くの労働者は職を失いました。技術革新による機械導入が高賃金の熟練労働者の失業と、不熟練の労働者の酷使や深夜までの労働等の労働環境の悪化を生んだと考えた労働者たちは、機械や工場建築物を打ち壊す行動に出ました。ラッダイト運動は単なる「打ち壊し」運動ではなく、労働環境の改善を求める労働者と経営者の集団交渉の形態の一つであったと言えます。
英国はこのような行動に対して最高刑を死刑とする法律を制定しましたが、ラッダイト運動は民衆の支持を受けていたため、打ち壊しは止められず、1811年から1817年の長期間にわたって続き、打ち壊しにより工場や機械破損の被害や、多数の死傷者や逮捕者が出る結果となりました。
時代は変わり現代において、ICT等の進化によって、人の手を介さずに様々なサービスを受けられる時代が到来しています。多くの人手で実施されていた仕事がICT等により自動化されることで、個人の雇用機会が次第に奪われるのではないかという懸念から、開発を阻止したり、サービスの利用を控えるという考え方があり、ラッダイト運動になぞらえて「ネオ・ラッダイト」と呼ばれることがあります。
2015年の段階では、どの産業がAIの影響を受け、どの労働者が代替されるかを予測することは難しいが、他のグループよりもAI失業に弱いグループが想定されました。低スキルの労働者や、自動化しやすい反復的で予測可能な作業が多い分野の労働者でした。
AIは『研究開発や営業、マーケティング、経理などの仕事も脅かします。これらのグループはすべて、AI失業によって悪影響を受ける可能性が高い』…かもしれませんが、相対に人がいる物に関しては、AIでやっつけるのはハードルが高いようにも感じます。
AI失業を防ぐために考えられる解決策
AI失業を防ぐためには、さまざまな解決策が考えられます。その1つは、職を失い、仕事を見つけることができない人々に対して、政府がより多くの支援を提供することです。これには、失業給付をより多くの労働者に拡大する、給付期間を長くする、再教育プログラムのための資金を提供する、などが考えられます。 政府は、長期失業者や低技能職に就く労働者を雇用する企業に対して、税制上の優遇措置をとることもできます。また、雇用主はこれらの労働者に対し、より高い割合の賃金を支払うことを義務付けることもできます。しかし、政府がどれだけの、そしてどのような解決策を提供すべきかについては議論の余地があります。
そんなことより、AI化されることであらたに発生する業務を人間がやる、それでも、必要労働者数が減ったのであれば、すなおに、『働かないでも生きていける』という社会構造を作れば、何の問題もないですよね…
実は到来していた大量失業産業
『日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に』の代替可能性が低い職業・職種を見ると、『コミュニケーション能力、クリエイティブ性を求められる・データ解析できない感覚的なことや臨機応変さを求められる・抽象的な知識や理解が伴う』物は代替されないような印象がありました。
ところが…
GPT-3/ChatGPTが全てをひっくり返す
DALL·Eあたりまでは、「すごい」「危険」と煽って、出し惜しみされていたこともあり、リスクもなかった物の、DALL-E2が有料サービスとなってリリースされ(あまり人気は出なかったのですが)、midjourney、StableDiffusionで無料サービスになり、天地がひっくり返りました
画像生成領域は私自体があまり興味を持たない事もあり、気にしていなかったのですが、こちらも著作権を気にせずにブログ記事用の画像、写真を作成できると考えると破壊的に便利なのが分かる次第です。
GPT-3の登場と、サービス群は、そうこのHPの原稿を作る時にも役立っています。(そのまま書かせてポストするとGoogleさんに怒られるらしいのですが、章立てと、粗い下書きを作ってもらう所には非常に役立つ状態です。)
GPT3,StableDiffusionが奪った仕事とは、、、、実は、原稿の下書き(クラウドワークスで大量にブログ捨て記事書いてもらう)とか、単語から思いつく絵のアイディアを大量に出してほしいとか、実はこの部分の仕事だったりします。
デザインモックアップ業界は既に死滅
自分の部屋の写真をアップロードすると、その元画像をベースに、綺麗なモックアップデザイン案を、StableDiffusionに投げて、返してくれるサービスも出てきていますね。つまり、この手の各産業内で、素案を出してくれる部分の『案出し』業務は、ほぼ全てAIに置き換えられる事が想定されますね。
アイコン制作業界も…
次の破壊は音楽業界
GPTに見られる~作成能力は、人間の着想能力を軽く置き換えてきますので、BGMの制作は軽くこなしてくるはずです。そして、著作権フリーに出来るメリットがあるため、店舗、youtubeで使うBGM等が簡単に作成可能になるはずです。
JASRACさんの検閲もかいくぐれるので、この領域はかなり(日本国内限定ですが)熱くなると思われます。
AI失業の意味を理解することの重要性
既存の貨幣経済に対するパラダイムシフトが発生しなことを前提に置いたときに限定されますが、『AI失業の脅威』が現実味を帯びてきた今、このAI失業の可能性が持つ意味を理解することが重要です。つまり、AI技術で既存の仕事が置き換えられた時、人間にしか出来ない領域を見つけて活用する事が重要です。人間にしか出来ない領域は、人月単価も高く、何をやっても除外できないため、AI技術で単純作業をやらせた上で、高単価な仕事を得られることになります。
では、今自分がやっている仕事がAIに置き換えられる可能性が高くなってきたときはどうしたら良いか?これに関しては単純な話で、AI失業が現実のものとなった場合には次に何をやれば良いかを考えるだけとなります。
また、AIがどのように自分の生活を向上させるために使われ得るかを考えることも重要です。
究極の話としては、社会として、AI、RPA、エキスパートシステムが全ての非効率を代替した時、何をすれば企業活動が継続できるかを模索する必要があります。
所詮、この記事を ライトソニックやキャッチーが書いてくれたとしても、中身のファクトを補足する必要がある訳でして、文書生成AIの限界値は、現時点ではこういうポイントにあるんだろうと思っています。
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AI失業の可能性に対処するためのステップ
AI失業が脅威が深刻な懸念事項である場合、この問題に対処するための一定のステップがあります。最も重要なステップの1つは、AIの最新の進歩とその影響に精通することです。(精通している段階で失業リスクはないと思いますがw)
また、現在のAIに関するニュースや、著名なAI研究者の研究成果を常に把握しておくことも有効です。(そんな事できてる段階で失業しないと思いますがw)
という事で、今後の求人情報を常に把握することが一番重要になるはずです。つまり、定期的に求人情報サイトを確認したり、ソーシャルメディアで雇用主をフォローして情報をUPDATEしておく事が重要です。そうすれば、AIによる失業という脅威が現実のものとなる前に、潜在的な求人情報を容易に入手し、仕事を見つけることができるようになります。
雇用を失う立場から、作り出す立場に移る事が重要なのです(言うのは楽ですが、実現は大変だと思いますが)
AI失業がもたらす長期的な影響
AI失業がもたらす長期的な潜在的影響は、現在の貨幣社会の一般常識下では、さまざまな点でマイナスとなる可能性があります。おそらく最も大きな影響は、人口のかなりの部分の収入が失われると思われます。この所得の喪失は、多くの人々の生存能力と家族を養う能力に大きな影響を与えることになります。とは言え、人が人と対峙する、サービス産業がAIで食われる事はないので(レストランのウェイター・ウェイトレスさんがAI、RPAに食われるにはまだまだ時間が必要ですからね)産業や、考え方が変わると思われます。
AIによる失業は、職を失った多くの人々が再び仕事を見つけることができなくなる可能性があります。AIによって人が置き換えられると、新しい仕事を見つけるのが難しくなる可能性があります。つまり、多くの人が(というより、特定産業・特定業務従事者全体が)一生失業し続ける可能性があるという事です。
結論
AIの利用・活用は、生活の質を高めたり、利便性を高める等、様々な恩恵をもたらしてくれる半面、AI失業の脅威は非常に現実的であり、このAI失業の可能性が持つ意味を理解することが重要です。
現在のAIに関するニュースやトレンドは軽く追いかけつつ、AI、RPA等が我々の仕事の全てを代替してくれるようになったら、、、、人間はのんびり生活して、楽して暮らすというパラダイムシフトを享受することが重要です。
働かないで生活できるって言うのって、昔の王様の生活するのと等価ですよね?